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環境ニュース[国内]

原研東海研究所過渡臨界実験装置の自動停止 通報の遅れで原研に改善要請

エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.06.30 【情報源】文部科学省/2004.06.28 発表

 日本原子力研究所東海研究所の過渡臨界実験装置(TRACY)の安全棒が落下し自動停止した件で、原研の判断ミスで文部科学省への連絡が遅れたとして、同省は平成16年6月28日付けで、原研に改善を求める文書を送付した。
 安全棒の落下は16年6月17日16時10分に発生。原因がはっきりしていなかったにもかかわらず、原研は当初、法令にもとづく報告の必要がないと判断し、同省茨城原子力安全管理事務所(注1)に報告。同管理事務所も事態を十分把握していなかったために文部科学省本省への連絡が遅れた。
 なお今回の件では文部科学省自身も事故・故障時の職員の連絡を徹底するとの反省を示している。
 また、すでに「試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則」や「核燃料物質の使用等に関する規則」で事故・故障時の法令に基づく報告の基準が明確化されているとして、6月28日に関連事業者に対しても、これらの基準を適切に運用に生かすよう事務連絡を行った。

(注1)原子力安全管理事務所は文部科学省が管轄の原子力施設の防災のために配置している事務所。原子力安全・保安院の原子力保安検査官事務所に相当する。【文部科学省】 

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