１６年４月分の総需要電力量、１５年４月実績より２．９％増

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2004.06.23 【情報源】資源エネルギー庁／2004.06.22 発表

　資源エネルギー庁は、平成１６年４月分の日本の総需要電力量速報値を１６年６月２２日付けで発表した。
　１６年４月の総需要電力量は８１０億ｋＷｈで１５年４月と比べ２．９％増加。３か月連続で前年実績を上回った。
　このうち一般家庭で使用された電力量は、３月中下旬に気温が高めとなり、暖房需要減少したにもかかわらず、検針期間が１５年より長かったことから前年同月比５．２％増の２２５億ｋＷｈとなった。
　一方産業用大口電力需要では、機械器具製造業で輸出増加が影響し需要が増えたほか、鉄鋼業や非鉄金属製造業でも前年需要を上回り、全体では前年同月比２．１％増と８か月連続で前年実績を上回った。
　なお１６年４月から、電力小売自由化部門の範囲が変更されたことに伴い、オフィスビルなどが利用する「業務用需要」電力量の一部などが「特定規模需要（注１）」の中に区分変更された。このため業務用需要電力は１６年３月の１３０億ｋＷｈから９５億ｋＷｈに減少し、特定規模需要は１６年３月の１８０億ｋＷｈから２７０億ｋＷｈに増加した。

（注１）契約電力が５００ｋＷ以上の需要家が一般電気事業者が持つ電線路を通じて利用した電力。１６年４月から５００ｋＷ以上の高圧需要家は、電気の供給事業者を選択したり、供給条件の交渉を行って、相対契約を結ぶことが可能となった。【資源エネルギー庁】