一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

中国産冷凍ほうれんそうの輸入自粛解除 中国の農薬管理強化受け

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.06.18 【情報源】厚生労働省/2004.06.17 発表

 厚生労働省は平成16年6月17日付けで、中国産冷凍ほうれんそうの輸入自粛を解除することを決めた。
中国産冷凍ほうれんそうについては、14年に有機りん系殺虫剤クロルピリホス」の日本の残留農薬基準違反例が相次いだことから、14年7月から事実上の輸入停止措置を開始。
 その後中国側が残留農薬検査・管理体制を整備したことから、15年2月にいったん輸入自粛を解除したが、3か月後の同年5月にも残留農薬基準違反例が複数認められたため、再度輸入が事実上停止していた。
 今回の輸入停止解除は、中国政府から16年2月に更に強化した農薬管理制度の下で製造された冷凍ほうれんそうに限り、輸出を再開したいとの提案があったことを踏まえてのもの。
 中国側の再発防止策は(1)冷凍ほうれんそう加工企業が直接管理しているほ場から収穫されたほうれんそうを原料としたものだけを輸出対象とする、(2)収穫から最終製品に至るまでの追跡制度を導入する、(3)加工企業に農薬検査施設の設置を義務づけ、収穫前、加工時、最終製品出荷時の3段階で農薬自主検査を実施する、(4)中国政府検験検疫局は加工企業が実施した農薬検査結果を確認後、さらに輸出検査証明書用の農薬検査を実施する−−という内容。
 なお今回の輸入停止解除の対象となるのは、中国側の新たな再発防止制度が確立した平成15年11月1日以降に、制度の対象になっている27加工工場が管理するほ場で収穫・加工された製品。
 農薬管理の実施を輸入のつど確認するため、輸入者に対してもほうれんそうの収穫年月日、ほ場名、ほ場番号、加工工場で実施された農薬の検査結果などの書類の提出を求める方針だ。【農林水産省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク