一般財団法人環境イノベーション情報機構
2004年2月の平均オゾン全量 つくばで観測史上2番目に少ない2月値を記録
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2004.03.23 【情報源】気象庁/2004.03.22 発表
気象庁は2004年3月22日、札幌、つくば、鹿児島、那覇−−の国内4地点と南極・昭和基地で実施している、上空オゾン量、地上に到達する有害紫外線強度についての2004年2月の観測結果を発表した。2004年2月の観測では、国内4地点の月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)は札幌、那覇で並、つくば、鹿児島で少なかったが、特につくばでは2月の平均値として観測開始以来2番目に少ない303ミリアトムセンチメートルを記録した。
また、米国・航空宇宙局(NASA)のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では、10%を超えるオゾン総量減少が北半球中緯度の各地と南極大陸付近、南米大陸南端で見られた。【気象庁】