一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年11月の平均オゾン全量、札幌で観測史上3番目に少ない11月値を記録
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2003.12.22 【情報源】気象庁/2003.12.22 発表
気象庁は、札幌、つくば、鹿児島、那覇の国内4地点と南極の昭和基地で、上空のオゾン量の観測や地上に到達する有害紫外線の強度の観測を行っており、その結果を毎月1回発表している。2003年11月の観測結果では、国内4地点の月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)は札幌、つくば、鹿児島で少なく、那覇で並だった。特に札幌では11月の平均値としては観測史上3番目に少ない310ミリアトムセンチメートルを記録した。
また、米国・航空宇宙局(NASA)のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では10%を超えるオゾン総量増加が北大西洋北部で見られた一方で、10%を超えるオゾン総量減少が南極大陸とその周辺、アリューシャン列島南方で見られた。【気象庁】