一般財団法人環境イノベーション情報機構
COP9がイタリア・ミラノで開会
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.12.01 【情報源】外務省/2003.11.28 発表
2003年12月1日からイタリアのミラノで、気候変動枠組条約第9回締約国会議(COP9)が開会した。今回の会議では2001年秋に開催されたCOP7で採択された京都議定書の運用ルールの法的文書「マラケシュ合意」で積み残された森林吸収源によるCDM(注1)事業実施のための細則の合意を目指すことになっているほか、12月10・11日の両日に予定されている閣僚級会合では、気候変動枠組条約・京都議定書の実施・準備状況の評価や気候変動と持続可能な開発との関連性などについて議論が行われる予定。
また独立した議題にはなっていないものの、10月に開催されたCOP9非公式事前会合で「必要に応じ柔軟に取り扱う」との方針が示された、京都議定書第1約束期間(2013年)以後の温暖化防止体制について、どの程度議論が進展するかも注目される焦点の1つだ。
なお日本政府関係者は会議中、COP参加各国代表との間で会談を行い、ロシアの批准促進による京都議定書の早期発効、地球温暖化対策の更なる強化に向けた共通ルールの構築の必要性などの問題も各国に訴える方針だ。
(注1)CDM=先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減プロジェクトを実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度。【外務省】