保安院が日本原燃に「再処理施設品質保証体制点検計画書」の修正を要求

【エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.11.17 【情報源】原子力安全・保安院／2003.11.14 発表

　原子力安全・保安院は平成１５年１１月１４日、日本原燃（株）に対し、「再処理施設品質保証体制点検計画書」の修正を求める通知を送付した。
　「再処理施設品質保証体制点検計画書」は日本原燃が青森県六ケ所村にある同社使用済燃料受入れ・貯蔵施設で起こった加圧水型軽水炉（ＰＷＲ）の燃料貯蔵プール水漏水事故への対応策の一環として作成し、１５年９月に保安院に提出していたもの。
　（１）再処理施設品質保証体制点検計画書作成の目的、（２）品質保証体制点検時の点検範囲、（３）点検手順、（４）点検内容、（５）設備・建物の健全性確認上の留意点、（６）点検結果を受けて品質保証体制の評価・改善を行う場合の留意事項、（７）点検体制、（８）点検スケジュール−−などの内容が示されていた。
　今回の保安院の修正要求は、総合資源エネルギー調査会に設置された六ケ所再処理施設総点検に関する検討会での検討結果を踏まえたもの。
　（一）同社の組織や運用上の問題点を踏まえた点検計画が示されるべき、（二）点検計画が準拠した基準、指針が明示されるべき、（三）経営トップによる意識改革・教育訓練への取り組みと、組織内の縦横な意思疎通が確保されるべき−−などの点が指摘されている。【原子力安全・保安院】