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環境ニュース[国内]

美浜発電所2号機の漏水 排気弁の締め付け不足が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.11.17 【情報源】原子力安全・保安院/2003.11.14 発表

 美浜発電所2号機(加圧水型、定格電気出力50万キロワット)の加圧器内配管の空気抜き用排気ライン(ベントライン)閉止栓付近から漏水が確認され、2号機が原子炉停止した件で、関西電力は平成15年11月14日付けで、漏水の原因と対策に関する報告を原子力安全・保安院に提出した。
 関西電力が漏水が起こった場所付近の部品を調べた結果では、閉止栓内側に取り付けられているOリングの一部が損傷していたほか、配管のベント弁にわずかな締め付け不足が発生していたことが確認された。
 関西電力ではこのことから、ベント(排気)弁の締め付け不足がきっかけとなって、原子炉起動時にベント弁からの漏水が生じ、さらに閉止栓のOリングの損傷箇所を通じて漏水が発生したと原因を推定。
 対策として、これまで系統内温度が低温状態にある時のみ増し締めと漏えい確認を行っていた1次冷却系統のベント弁とドレン(排水)弁について、今後は系統内温度が高温状態の時でも増し締め・漏えい確認を行うよう改めるとし、作業要領書にもこのことを記載するとした。
 なおこの報告を受け取った原子力安全・保安院も内容を妥当であると評価している。【原子力安全・保安院】

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