一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年9月の平均オゾン全量、昭和基地で観測史上最少値を記録
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2003.10.20 【情報源】気象庁/2003.10.20 発表
気象庁は、札幌、つくば、鹿児島、那覇の国内4地点と南極の昭和基地で、上空のオゾン量の観測や地上に到達する有害紫外線の強度の観測を行っており、その結果を毎月1回発表している。2003年9月の観測では、観測史上2番目に大きなオゾンホールが出現した南極の昭和基地の月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)が9月の平均値として観測開始以来最も少ない165ミリアトムセンチメートルを記録した。
一方国内4地点上空の月平均オゾン全量は那覇で多く、札幌、つくば、鹿児島で並だった。
また、米国・航空宇宙局(NASA)のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では南極大陸のほとんどの地域で参照値より30%以上オゾン総量の減少した地域が確認された。【気象庁】