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環境ニュース[国内]

敦賀発電所2号機のひびは応力腐食割れが原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.10.10 【情報源】原子力安全・保安院/2003.10.09 発表

 日本原子力発電(株)は定期検査で加圧器と蒸気を逃がす配管の接続部分(管台部)溶接部表面に小さなひび割れが発見された敦賀発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力116万キロワット)について、このトラブルの原因究明と対策実施に関する報告をまとめ、平成15年10月9日付けで原子力安全・保安院に報告を行った。
 今回の報告では、ひび割れの原因を破面の様子や文献調査の結果などから、配管の手直し溶接部分の金属が冷却・収縮する際に発生する力に、運転中の応力などの条件が重なってできた応力腐食割れであると推定。
 対策としては加圧器と蒸気を逃がす配管や安全弁管台部の溶接部分を応力腐食割れに強いニッケル基合金(690系)に変更するとともに、今後この管台部について計画的に健全性確認を行っていくこと、溶接に伴う応力の影響についての新しい知見が得られた場合は適切に対応していくことを示した。
 なお報告を受けた保安院では、加圧水型軽水炉(PWR)を所有する事業者に対し、類似の条件下にある溶接部の洗い出しと点検を指示することを検討する方針。【原子力安全・保安院】

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