一般財団法人環境イノベーション情報機構
COP9閣僚級円卓会合で3つの議題を取り上げることが決定
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.10.08 【情報源】外務省/2003.10.06 発表
気候変動枠組条約第9回締約国会議(COP9)へ向けた非公式事前会合が2003年10月6日、COP9議長に就任予定のハンガリーの主催によりローマで開催され、日本を含む31か国とECが出席した。この会合は2003年12月1日から12日までミラノで開催される予定のCOP9の閣僚級円卓会合の進め方について意見交換を行うことを目的としたもの。
閣僚級円卓会合で議長国のハンガリーが提案した「気候変動、適応、緩和及び持続可能な開発」「技術」「評価」の3つの議題を取り上げることが決まったほか、閣僚級円卓会合は交渉ではなく政治レベルでの自由な議論を促進する内容とすることが合意された。
また意見交換の過程では、2013年以降の温暖化対策の国際的制度のあり方が話題となり、中国が先進国と途上国の効果的参加が議論されるべきとの前向きの姿勢を示したほか、アルゼンチンも2008年から2012年までの京都議定書の第1約束期間終了後の制度のあり方について前向きな途上国を巻き込んだ形で開始すべきとの見方を表明した。
京都議定書は「2005年末までに議論を開始する」としているが、途上国の排出削減義務についての議論が出ることを警戒して、早期の議論開始に反対してきた背景がある。ただし今回の会合では産油国や一部の途上国が「先進国側がまず条約上の約束実施につき実績を示すべし」との従来の立場を繰り返す光景も依然として見られた。【外務省】