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環境ニュース[国内]

世界気候変動会議、開催国ロシアは京都議定書批准表明せず

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.10.08 【情報源】外務省/2003.10.08 発表

 2003年9月29日から10月3日にかけてロシアのモスクワで「世界気候変動会議」が開催された。
 この会議は気候変動問題に対処する幅広い学術的議論を行うことが主目的。
 人類の温室効果ガス排出に起因する気候変動がすでに現実に起こっており、人類と生態系への脅威となっているという「IPCC第3次評価報告書」の結論が大多数の科学者に受け容れられたことが会議の要約(サマリー)に明記された一方で「温暖化はいまだに科学的に未解明」と主張する科学者も一部におり、このような異なる意見が表明されたこともサマリーに記述されることになった。
 またこの会議ではロシアの京都議定書批准について何らかの意思表明があるのではないかと期待されていたが、プーチン大統領は「ロシア政府は京都議定書に関連した複雑な問題の全てを調査しており、その作業終了後にロシアの国益に従って(議定書批准の)決定が行われる」と慎重な説明に終始。踏み込んだ発言はなされなかった。
 なお日本政府関係者らは京都議定書に関するロシアび検討状況についてロシア政府・議会関係者と会談を行った結果では「京都議定書の締結は年内のロシアの閣議の議題として予定されていない」などの情報が聴取された。【外務省,経済産業省,環境省】

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