第３回アフリカ開発会議開会式で小泉首相が約１０億ドルの無償資金協力表明

　２００３年９月２９日、東京都内のホテルで日本政府と国連などの共催による第３回アフリカ開発会議（ＴＩＣＡＤ３）が開幕した。
　この会議は日本の主導により１９９３年にはじまったもので、アフリカ開発のための理念と具体的な方向性の提示、アフリカ開発の推進に向けた国際社会のパートナーシップの拡大などを目的としている。
　第３回にあたる今回の会議は１０月１日まで開催される予定で、約９０か国と約５０の国際機関が参加している。
　なお２９日の開会式では、議長を務める森前首相の開会宣言に続き、小泉首相が基調演説を行い、日本がアフリカ諸国に対し、感染症対策、教育、水・食糧支援として今後５年間で約１０億ドルの無償資金協力を行うこと、国際協力銀行を通じ約３億ドルの投資金融を行うこと、重債務貧困国に対する総額３０億ドルの円借款の債権放棄を行うことを表明した。【首相官邸】