一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年の南極オゾンホール、観測史上2番目に大きな面積に
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2003.09.24 【情報源】気象庁/2003.09.22 発表
気象庁は2003年9月22日、「2003年の南極のオゾンホールは過去2番目面積に達しており、しばらく大規模な面積のまま推移する見込み」と発表した。気象庁によると、昭和基地ではすでに8月中旬に、オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)がオゾンホールの目安である220ミリアトムセンチメートルを下回り、8月下旬以降過去最低のレベルで推移していることが確認されているほか、米国航空宇宙局(NASA)から入手した人工衛星観測データの解析結果でも、9月上〜中旬にかけオゾンホールの面積が過去最大級の広さで推移していることが判明しているという。
また特に9月11日にはオゾンホールが過去2番目に大きい2,816万平方キロメートルまで拡大した。
オゾンホールは通常、9月下旬から10月上旬に最盛期を迎えることや、現時点では南極域上空成層圏の低気温の大気の渦(極渦)が安定していることから同庁では大規模な状態で推移すると予想。【気象庁】