開催２日目のＷＴＯ第５回閣僚会議　日本、スイスなど９か国が農業分野で提案提出

　２００３年９月１１日、開催２日目を迎えたＷＴＯ第５回閣僚会議で、平沼経済産業大臣、川口外務大臣が演説を行った。両大臣は今回の交渉で日本が重視する、農業、非農産品市場アクセス（参入機会）交渉や、シンガポール問題（投資、競争、貿易円滑化、政府調達透明性のルール問題）について日本の基本的な立場を説明し、会議の成功に向けた決意を表明した。
　また午後からは、「農業」、「非農産品市場アクセス」、「シンガポール問題」、「開発」、「環境や知的所有権などその他のテーマ」の５分野の作業部会が個別に開催され、各国の主張の距離を縮めるための作業が本格的に開始された。
　このうち農業分野では、日本、スイスなど９か国が関税の上限設定や関税割当枠の拡大に反対する提案を提出した。【外務省】