一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年のオゾンホール、大規模に発達の見込み 気象庁が発表
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2003.09.05 【情報源】気象庁/2003.09.04 発表
気象庁は2003年9月4日、「2003年のオゾンホールは大規模に発達する見込みだ」と発表した。南極の昭和基地での地上観測や衛星の観測結果によると、南極域上空のオゾンホールは8月下旬から急速に拡大を始め、9月4日現在も拡大し続けている。
しかも(1)オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)が8月中旬以降ほぼ過去最低のレベルで推移している上に、(2)オゾン破壊を促進するマイナス78℃以下の領域の面積もこれまで記録された面積の平均を大きく超えている状態。これらの要因から今後大きく発達することが見込まれるという。
例年、オゾンホールは9月から10月にかけて最も大きく発達し、11月下旬から12月にかけて消滅することが多い。【気象庁】