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環境ニュース[国内]

亀井農水大臣が、EU農業委員、貿易委員とWTO問題で会談

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2003.09.01 【情報源】農林水産省/2003.08.29 発表

 亀井農林水産大臣は2003年8月28日、ベルギーのブリュッセルを訪問し、EUのフィ
シュラー農業委員、ラミー貿易委員と会談を行った。
 フィシュラー委員との会談で亀井大臣は、閣僚会議の農業交渉合意文書案で、上限関税の設定や国内産業の保護が必要とされる特定品目(センシティブ品目)の関税柔軟化の代償として関税割当量の増加が提案されていることについて、「条件に恵まれない日本の農業の現状から見て到底受け入れられない」との主張を伝えるとともに、国内農業に対する補助金や価格支持などの「国内支持」分野・「輸出競争」分野に比べ、関税削減を含む「市場アクセス」分野の合意内容が過度に厳しくなっている指摘。市場アクセス、国内支持、輸出競争の3分野のバランスをとった内容にすべきと訴えた。
 これに対し、フィシュラー委員は閣僚会議文書案では、輸出補助金廃止も盛り込まれていると指摘し、「これとバランスをとるためには関税削減や輸出信用についても厳しい規律を適用することが必要」であると回答。また、関税割当数量は全品目で拡大を義務づけているのではなく、品目ごとに柔軟性があると指摘した。ラミー委員との会談も同様のやりとりがあった。
 ただし日本とEUは環境保全などの非貿易的関心事項重視といった基本的な考え方については共通しており、このことを踏まえ2つの会談を通しては、双方にとって重要な主張の部分で相互支援を行いながら交渉に取り組んでいくことも確認されている。【農林水産省】

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