一般財団法人環境イノベーション情報機構
燃料電池バス1台を東京都の一般路線バスとして試験運行へ
【エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2003.08.20 【情報源】国土交通省/2003.08.20 発表
国土交通省は「道路運送車両の保安基準」に基づく試験自動車として7月に認定された燃料電池バス1台を平成15年8月28日から、東京都の一般路線バスとして営業運行させる実証試験を開始することを決めた。燃料電池バスが営業運行するのは日本で初めて。このバスはトヨタ自動車(株)と日野自動車(株)が共同開発した61人乗りで高圧水素ガスを燃料に使う。
今回の試験運行では、資源エネルギー庁の補助事業である水素・燃料電池実証プロジェクトが東京都の水素供給ステーションパイロット事業と連携しながら設置・運営している有明水素ステーションから水素の供給を行うことが予定されている。
なお国土交通省は走行試験により取得した燃料電池バスの燃料消費率、耐久性などのデータを燃料電池バスの安全・環境に関する技術基準の作成にも役立てる考えだ。
水素を燃料とする燃料電池バスは、窒素酸化物や二酸化炭素などが全く排出されないという特徴を持つため、次世代低公害バス候補として有力視されている。【国土交通省】