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環境ニュース[国内]

亀井農水大臣がEU貿易担当委員とWTO交渉について電話会談

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2003.08.13 【情報源】農林水産省/2003.08.13 発表

 2003年8月12日の19時から、亀井農林水産大臣はラミーEU貿易担当委員とWTOの農業分野と林水産物を含む非農産品市場アクセス分野交渉の内容について電話会談を行った。
 会談の中で亀井大臣はまず、EUが現在米国と行っている農業分野の関税削減方式の協議内容について、(1)国内産業の保護が必要とされる特定品目(センシティブ品目)の関税引き下げ方式に柔軟性を持たせる、(2)米国が固執している関税の上限設定(キャッピング)を阻止する−−というEUの主張を今後も維持するようラミー委員に要請を行った。
 日本とEUは環境保全などの非貿易的関心事項を考慮し、品目ごとに柔軟に関税を設定するウルグアイラウンド方式を支持している点で農業交渉での姿勢が共通している。
 なおラミー委員からは「米国は高関税品目に対するキャッピングに固執している状況だが、日本などフレンズ諸国(品目ごとに柔軟に関税を設定する”ウルグアイラウンド方式”支持の国々)がキャッピング強く反対していることを理解しEUも反対している。米国との協議で共同文書をいつ出せるか不確実だが、意見の不一致を小さくするため努力したい」との回答があった。
 一方、非農産品市場アクセス分野の交渉について亀井大臣は、「EU・米・カナダの共同提案文書が先進国・途上国共通の簡潔な引下げ方式を基本とすることは評価できるが、途上国だけでなく全加盟国に柔軟性を与えるとの考えは不可欠だ」との日本の主張を伝えた。
 これに対しラミー委員からは、「今は共同提案文書の考え方で進めたい。現段階で全問題を解決するのでなく将来の交渉で解決できる道を残しておくことが重要だ」と回答した。【農林水産省】

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