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環境ニュース[国内]

告発受け実施した福島第一・第二原発の蒸気タービンローター調査で安全を確認

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.07.31 【情報源】原子力安全・保安院/2003.07.30 発表

 原子力安全・保安院は平成15年7月30日、告発に基づいて実施した福島第一・第二原子力発電所の蒸気タービンローターの調査について、危険なひびや法令違反はみつからなかったとの結果を発表した。
 この告発は15年4月1日に福島県の原子力安全担当部署に対し、「以前原子力発電所で働いていた」と称する人から電話で寄せられた。
「シュラウドだけでなく、原子力発電所のタービンのローターにもひびがある。ローターを製造メーカーに発注していると聞いている」という内容だった。
 福島県から情報提供を受けた保安院では、原子力施設安全情報申告調委員会委員から意見を聞くとともに、東京電力にこの件についての報告を求めたが、東電は高圧タービンローターのダブテール部(ローター円板先端に翼をはめ合わせる構造部)で探傷試験で異常を示す表示が48か所みつかったものの、厳しい条件を仮定した健全性評価の結果でも「直ちに問題になることはないレベル」と報告。またローターを製造メーカーに発注した事実はあるが、タービン起動時の振動を改善することが目的でひびのためではないと説明した。
 なお保安院はこの報告を妥当と判断し、「安全上の重大な問題や法令違反は認められなかった」という今回の結論をまとめたもの。【原子力安全・保安院】

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