一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年内のロシアの京都議定書批准に可能性 望月環境大臣政務官の報告
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2003.06.26 【情報源】環境省/2003.06.25 発表
日露環境保護合同委員会第4回会議に出席のため、2003年6月22日から25日にかけロシアに海外出張していた望月環境大臣政務官は委員会への出席のほか、グラチョフ国家院環境委員長、ツィカノフ経済発展貿易次官らロシア国会関係者5名と会談を行い、京都議定書の早期締結を働きかけた。会談の結果、ロシア側は議定書の経済的効果や法的な影響に関する関係省庁の作業をすでに終了し、フリステンコ副首相が2003年7月半ば頃までに批准についての結論を出す段階に入っていることが判明。また現在ロシア国内で京都議定書の批准に反対する省庁はなく、批准法案が議会に提出されプーチン大統領からの働きかけがあれば、批准される見通しが強いことも明らかになった。
望月大臣政務官はこれらの内容から、「早ければ年内に批准が実施される可能性もあるとの感触を受けた」と帰国後環境省に報告した。
2003年6月6日現在の京都議定書批准国は110か国、削減義務のある批准国の1990年時点の二酸化炭素排出量は削減義務国総排出量の43.9%に達しており、排出割合17.4%のロシアの批准がされれば、「批准国55か国以上、批准した削減義務国の1990年時点の二酸化炭素排出量が削減義務国総排出量の55%以上」という議定書の発効要件が満たされ、発効が具体化する予定。