一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年5月のオゾン層 札幌、つくば、鹿児島、那覇とも並
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2003.06.23 【情報源】気象庁/2003.06.20 発表
気象庁は、札幌、つくば、鹿児島、那覇の国内4地点及び南極の昭和基地で、上空のオゾン量の観測や地上に到達する有害紫外線の強度の観測を行っており、その結果を毎月1回発表している。2003年5月の国内4地点の上空における月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)は、4地点とも並だった。
また、米国・航空宇宙局(NASA)のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では、アドリア海から東欧にかけてとアフリカ南方沖で参照値より10%以上オゾン総量の減少した地域がみられた。
ただし、2003年5月は機器の不具合により15〜23日の9日間について衛星観測が不可能であったため、観測可能であった1〜14日と24〜31日の資料に基づいたオゾン全量分布を月平均参考値として割り出し、解析を行った。【気象庁】