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環境ニュース[国内]

福島第一原発3号機制御棒引き抜き試験の保安規定違反で東電が対策報告書提出

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.06.17 【情報源】原子力安全・保安院/2003.06.16 発表

  東京電力(株)に対する平成14年度第4回の保安検査の結果、福島第一原子力発電所3号機の制御棒引き抜きに伴う試験で、保安規定に違反する事項が認められた件で、東京電力は15年6月16日付けで、同社から違反の事実関係、原因、再発防止対策をまとめた報告書が原子力安全・保安院に提出された。
 平成15年2月28日に実施された福島第一原子力発電所3号機の制御棒引き抜きに伴う試験では、通常は1本しか引き抜けない制御棒が、インターロックの解除により複数本引く抜くことが可能になっていることが確認された。
 東電はこの報告書で、インターロックの解除は2月26日の原子炉圧力容器復旧作業に伴い、制御棒操作と並行して燃料取替機の移動が必要となったことから、これを可能とするために暫定的に行った措置であると説明したが、インターロックの解除が責任者である当直長に報告されず、その後も作動確認が十分にされていなかった点は問題であった自己分析。
 再発防止策としては(1)保安規定にかかわるインターロック解除に関する統一ルールを整備すること、(2)インターロック作動確認の管理方法改善、(3)制御棒操作を伴う検査での責任所掌確認の再徹底、(4)ルール遵守の再徹底、(5)運転員の教育−−の5点をあげた。
 なお報告を受けた原子力安全・保安院はただちに内容を分析し、必要な対応をとるとの方針を示している。【原子力安全・保安院】

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