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環境ニュース[国内]

茨城県神栖町の井戸水の有機ヒ素化合物汚染問題で緊急対策案を作成

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.06.05 【情報源】環境省/2003.06.04 発表

 茨城県神栖町内の井戸水の中から高濃度の有機ヒ素化合物ジフェニルアルシン酸が検出され、周辺住民に手足のしびれなどの健康被害が発生している件で、環境省は平成15年6月4日までに緊急対策案をまとめ内閣官房長官に報告した。
 対策案は井戸水を飲用していた人で毛髪や尿からジフェニルアルシン酸が検出された人に対し、自己負担分の医療費と療養手当を支給するとした。療養手当の額は病院に通院した場合で月額1万5,000円、入院した場合で月額2万5,000円。
 また水質基準の450倍という最も高濃度の汚染が確認された井戸水を飲用していた人に対しては特に健康管理調査を実施する予定で、健康状態についての調査に協力し報告書を提出した場合には、月額2万円の調査協力費を3年間支給するとしたほか、病歴、治療歴に関する調査に協力した場合、入院歴のある人に70万円、入院歴のない人に30万円の調査協力金が支給されることになった。
 なお今回検出されたジフェニルアルシン酸は戦後製造されていない。汚染があった地域の周辺には第二次世界大戦中に旧日本軍の中央研究所と航空隊の神之池飛行場が設置されていたことがあり、これらの施設との関連が推測されている。【環境省】

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