一般財団法人環境イノベーション情報機構
特殊自動車の規制強化へ 中環審自動車排出ガス第6次答申追加案への意見募集を開始
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2003.06.05 【情報源】環境省/2003.06.05 発表
中央環境審議会大気環境部会では、特殊自動車の規制強化策を主な内容とする自動車排出ガス低減対策についての第6次答申への追加内容案をまとめ、この案について2003年6月23日まで意見募集を行うことにした。意見は郵送、FAX、電子メールで受付ける。自動車からの全排出ガス量のうち、トラクター、フォークリフトなどの特殊自動車からの排出量は窒素酸化物(NOx)で約32%、粒子状物質(PM)で約15%を占め、影響が大きいことから規制強化が望まれている。
今回の答申案は2006年から2008年にかけて、ディーゼル特殊自動車のPM規制値を現行規制に比べ約2〜5割低減すること、2007年までにガソリン・LPG特殊自動車に対する規制を開始すること、公道を走行しないオフロード特殊自動車に対する排出ガス規制の導入を今後検討することなどを提言している。
なおディーゼル特殊自動車の規制値案は、同時期に行われる欧米の規制よりも厳しいが、米国で公表されている2011年開始のディーゼル特殊自動車規制値案はPMを約95%、NOxを約90%削減するとしており、今回の答申よりさらに厳しい。【環境省】