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環境ニュース[国内]

美浜発電所2号機の漏水、伝熱管の2か所の穴が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.05.23 【情報源】原子力安全・保安院/2003.05.22 発表

 関西電力(株)は平成15年5月22日付けで、美浜発電所2号機(加圧水型、定格電気出力50万キロワット)で漏水が発見された件の原因と対策についての報告書を付けで提出した。
 美浜発電所2号機では2次冷却水を加熱して蒸気発生器に戻す給水系2系統のうち、B系統の高圧給水加熱器伝熱管から放射能を含む水が漏えいしていることが発見されたため、15年5月17日から出力降下を開始した。
 なお関西電力の報告は、今回のケースの原因として、漏水が起こった伝熱管2か所に穴があいたことを指摘しており、穴はもともと応力などによる割れが生じやすい伝熱管外面で小さな傷がしだいに割れとして広がっていった結果あいたと推定。
 さらに穴に隣接している伝熱管2本で漏水による浸食とみられる外面減肉が発生していたほか、渦流探傷検査の結果でもさらにこれ以外の伝熱管2本にも傷が確認されたことが報告されている。
 また関西電力では対策として、漏水が認められた伝熱管1本、外面が減肉した周辺の伝熱管2本、渦流探傷検査で異常が確認された伝熱管2本−−の計5本に栓をするとともに、漏水があった伝熱管1本については補強棒の挿入を行うことを決めたほか、美浜発電所1、2号機の高圧給水加熱器伝熱管では製造時の加工方法が原因となって発生する特有の渦流探傷検査のノイズ信号があるため、この信号を低減し検査精度を向上させる解析手法を検証し、次回定期検査から適用するとした。
 なお報告を受け取った原子力安全・保安院はこの原因と対策を妥当なものと判断した。【原子力安全・保安院】

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