一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁、61〜80年後の気象予測を発表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.04.16 【情報源】気象庁/2001.04.13 発表
大気中の二酸化炭素濃度が年1%増加した場合、濃度が現在の2倍になる61〜80年後の気候がどのようになるかを予測した報告書『地球温暖化予測情報 第4巻』を気象庁が刊行した。『地球温暖化予測情報』は複数の二酸化炭素排出シナリオに沿った地上気温、降水量、海面水位などについて、気象研究所が開発した地球全体を対象にした気象モデル(全球大気・海洋結合モデル)をもとに予測したもので、気象庁では平成7年度からこの報告を発表している。
今回の報告では、全球大気・海洋結合モデルによる予測のほか、新たに開発した日本付近の詳細な気候モデルに基づく1月の日本の気象の予測を掲載。この結果によると、日本の1月の気候は、降水量が日本海側で減少、その他の地域では増加、冬日や真冬日など気温の低い日が少なくなることが予測され、また全世界的な気象では、北半球の冬を中心に、日最高気温と最低気温の格差が縮まり、熱帯域で年平均降水量が増加する区域では年ごとの降水量の変動が激しくなることが予想された。【気象庁】