モーダルシフト促進のための行動計画を策定

【大気環境 交通問題】 【掲載日】2003.05.14 【情報源】国土交通省／2003.05.13 発表

　国土交通省はモーダルシフト（輸送手段を自動車以外に転換すること）の促進に向けた平成１５年度のアクションプログラム（行動計画）を策定し、１５年５月１３日付けで公表した。
京都議定書の削減目標を達成するための対策・施策をとりまとめた「地球温暖化対策推進大綱」ではモーダルシフトの推進により、４４０万トン分のＣＯ２の排出を削減するとしているが、この目標を達成するためには２０１０年までにトラックによる輸送量約２００億トンキロ分を海運・鉄道に移行させることが必要。
　しかし実際には鉄道・海運の輸送に占める割合の低下が続いているため、今回のアクションプログラムが策定されたもの。
　策定にあたっては事業者に対するヒアリングや荷主企業へのアンケートを実施し、モーダルシフトの阻害要因やその解決策を検討。その結果を踏まえ鉄道、海運で実施すべき輸送サービスの改善内容や荷主・物流事業者の意識改革のための施策を具体的に提示した。
　国土交通省ではこのアクションプログラムに掲げた施策を１５年度を通じて推進するとともに、１６年度予算・税制要求にモーダルシフト推進策を盛り込みたい考えだ。【国土交通省】