２００２年版ＯＤＡ白書の内容まとまる　

【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2003.04.08 【情報源】外務省／2003.04.08 発表

　「政府開発援助（ＯＤＡ）白書　２００２年版」の内容がまとまった。
ＯＤＡ白書は外務省が以前刊行していた「我が国の政府開発援助」と、実績統計を中心に示した「ＯＤＡ年次報告」を統合した報告として、２００１年版から新たに刊行されているもの。
　今回の０ＤＡ白書は「第１章　２１世紀の主要課題としての開発問題」、「第２章　戦略を持ったわが国ＯＤＡの展開」、「第３章　国民の支持と参加の拡大」、「第４章　わが国ＯＤＡの新たな展開」の４章構成で、第１章ではグローバル化の中で途上国での貧困や地球規模問題が深刻化している世界の現状や、ヨハネスブルグサミットなど開発が主要議題となった一連の国際会議の成果が報告されている。
　また２〜４章では日本の０ＤＡの方向性について紹介しており、厳しい経済財政状況下でＯＤＡ予算が減少傾向にある中、ＯＤＡ改革が迫られていること、（１）日本の国益の考慮、（２）アジア重視、平和構築分野、人間の安全保障分野などへの重点化、（３）戦略性、機動性、透明性、効率性の確保−−などの方針のもとに、「ＯＤＡ大綱」の見直しが開始されていることが報告されている。【外務省】