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環境ニュース[国内]

核燃機構東海再処理施設で147キログラム分のプルトニウム計量食い違い要因を解明

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.04.02 【情報源】文部科学省/2003.04.01 発表

 核燃料サイクル開発機構の東海再処理施設から払い出されたプルトニウムの推計量と、再処理施設で溶解後に計量を行ったプルトニウムの量に206キログラムの食い違いが発生していた問題について、文部科学省、国際原子力機関(IAEA)、核燃機構の3者はワーキンググループを結成し、最新の知見による詳細調査を行ったところ、147キログラム分の食い違い要因が解明され、最終的な食い違いの量が59グラムに修正できることがわかった。
 ワーキンググループの調査によると、(1)再処理施設の燃料被覆管に付着していたプルトニウム量12キログラム、(2)発電所の払い出しから再処理施設での計量までの貯蔵期間中に放射性崩壊により減少したプルトニウム量29キログラム、(3)スラッジの一部として高レベル放射性廃液貯槽に流入していたプルトニウム量106キログラム−−計147キログラムが新たに判明した。
 なお修正量の妥当性や、査察や各種保障措置(核物質が核兵器などに転用されていないことの検認)の実施により食い違い量が核兵器への転用の恐れがないことはIAEAも認めている。
 文部科学省は今回の詳細調査の経験を、今後の東海再処理施設、六ヶ所再処理施設での核兵器への核物質転用監視活動に引き続き活用していく方針。【文部科学省】

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