一般財団法人環境イノベーション情報機構
WTO水産物交渉について日本がミャンマー、マレ−シアと意見交換
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2003.03.20 【情報源】水産庁/2003.03.17 発表
2003年3月12日、 フィリピンマニラ市で開催されている東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC)理事会の会議場の外で、川口恭一水産庁次長はミャンマーのウ・ザン・ダン水産局長、マレ−シアのハシム・アーマッド水産局長とそれぞれ個別に、WTO水産物交渉についての意見交換を行った。ミャンマー、マレ−シア両国とも、水産物輸出が自国にとって重要であるとしながら、「水産資源のように適切な管理がなければ枯渇する有限天然資源は、資源管理を進め持続的な利用に貢献できる貿易ルールを確立する必要がある」との日本の主張への理解を示し、帰国後関係部局と検討を進めたいとの考えを川口水産庁次長に伝えた。
水産資源の輸入国は日本、米国、EUに限られているのに対し、輸出国は広く分散し数が多いというアンバランスがある。世界の水産資源の生産量の約4割が国際貿易の対象となっているが、多くは輸出国の外貨獲得のために過剰に漁獲されているという問題がある。【水産庁】