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環境ニュース[国内]

東レ、漁網由来のケミカルリサイクル繊維製品の販売を開始

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2022.12.21 【情報源】企業/2022.12.05 発表

東レ株式会社は、このほど再資源化事業者の株式会社リファインバースグループが回収漁網からつくる再生樹脂などを原料に、東レ独自の解再重合技術を活用したナイロン6ケミカルリサイクル(N6CR)繊維製品の国内での販売を開始する。
N6CR繊維製品(原糸、テキスタイルなど)の販売開始は2023年3月からを予定しており、2023年度で約8億円、2025年度で約12億円の売上を目指していく。

東レは、2022年に名古屋事業場(愛知県)で、新たに漁網由来再生樹脂の原料投入設備や再生ラクタムの貯留槽などを導入した、石油由来バージン原料と識別する生産体制を整えた。本設備はナイロン6繊維製品の再資源化に活用でき、先進的な「繊維to繊維リサイクル」ビジネスを加速させ、資源循環型社会の実現に貢献する。

今回のN6CR設備導入により、衣料用ナイロン繊維では、これまで技術的に困難であった新たな高機能・高付加価値タイプの商品ラインナップ強化が可能となり、環境配慮型素材・製品へのニーズが高まっているスポーツ・アウトドア向け薄地織物やインナー・レッグアパレル向けなどを中心に販売拡大する計画となっている。
また、産業用ナイロン繊維では、自動車部品やロープ、漁網、カーペットなどの一般産業資材向けに幅広く使用される繊維において、産業分野での環境負荷の低減と持続可能な循環型の資源利用の拡大・促進につながる取り組みとなる。
【東レ株式会社】

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