一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱ケミカル、魚が“嫌う”レジ袋!生分解性樹脂コンパウンド「FORZEAS」と苦み成分「安息香酸デナトニウム」使用の海洋生分解性レジ袋「ENERFISH」を開発
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.12.20 【情報源】企業/2022.12.05 発表
三菱ケミカルグループ、株式会社キラックスおよび株式会社シモジマは、植物由来の生分解性樹脂コンパウンド「FORZEAS(TM)」と、魚が苦味を感じる成分「安息香酸デナトニウム」を使用した海洋生分解性レジ袋を共同で開発したことを発表。三菱ケミカルグループが製造するFORZEAS(TM)をキラックスが製膜・製袋し、シモジマがレジ袋「ENERFISH(エネルフィッシュ)」の海洋生分解性グレードとして販売する。FORZEAS(TM)は、三菱ケミカルグループの植物由来の生分解性樹脂「BioPBS(TM)」を使用したコンパウンドで、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解される。このたび開発した海洋生分解性レジ袋は、海洋において1年間で約90%分解されることが確認されている。また、一般的な石油由来の原料を使用したレジ袋に比べ、焼却時の二酸化炭素排出量が約30%削減される。
安息香酸デナトニウムは、人や魚が口にすると強い苦みを感じる有機化合物で、誤飲防止の目的で玩具に塗布されるなど、安全性の高い成分である。ENERFISH(エネルフィッシュ)のレジ袋は安息香酸デナトニウムを配合することで、海洋生物が誤って飲み込んでしまうリスクを低減している。
レジ袋はシモジマの一部店舗でも購入可能。