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環境ニュース[国内]

トヨタ、リユースした電動車用バッテリーで大容量スイープ蓄電システムを構築し、電力系統への接続を含めた運転を開始

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.11.18 【情報源】企業/2022.10.27 発表

 トヨタ自動車株式会社と株式会社JERAは、リユースした電動車(HEV、PHEV、BEV、FCEV)の駆動用バッテリーを活用し、世界初(2022年10月27日時点、トヨタ調べ)となる大容量スイープ蓄電システムを構築し、10月27日より電力系統への接続を含めた運転を開始したことを発表。

 カーボンニュートラルの実現に欠かせないCO2排出量の削減に向けて、蓄電池再生可能エネルギーの導入拡大に必要な調整力として、今後需要が拡大していくことが見込まれている。加えて電池の材料となるコバルトやリチウムなど資源の埋蔵量に限りがあるため、使用済の電動車用バッテリーを回収し、蓄電池として有効に活用するなど、地球環境に配慮した取り組みも求められている。JERAおよびトヨタは、このような状況に対して、2018年から電池のリユース技術の確立に向けて検討を重ね、今回の大容量スイープ蓄電システムによる系統への接続が可能になった。

 トヨタが開発した大容量スイープ蓄電システムは、性能および容量の差が大きい使用済みの車載電池を扱うことが可能となるスイープ機能を搭載し、電池の劣化状態を問わず、かつ異種電池が混合した状態でも容量を使い切ることを可能にしている。スイープ機能とは、直列に繋いだ各電池の通電と非通電(バイパス)をマイクロ秒で切り替えることで、充放電量を任意に制御するデバイスとなる(株式会社豊田中央研究所より開発)。
【トヨタ自動車株式会社】

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