一般財団法人環境イノベーション情報機構
FDK、大型蓄電池向けニッケル水素電池用極板の出荷開始〜専用極板の供給により、高安全・大容量蓄電池を必要とするニーズに対応〜
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.10.27 【情報源】企業/2022.09.30 発表
FDK株式会社は、高出力大型円筒形ニッケル水素電池用極板を新たに開発し、海外メーカーへ量産出荷を開始した。同社は1991年から31年間、セキュリティ・車載・医療・家電など様々な用途向けに、「幅広い温度範囲で使用できる」、「充電して繰り返し使用でき環境にやさしい」、「リサイクル性が高い」、「安全性が高い」といった特長を有するニッケル水素電池を製造・販売しており、民生用ニッケル水素電池のグローバルでのシェアはNo.1となる。
昨今、大きな電力を長時間にわたり必要とするような機器の電源として蓄電池が搭載される事例が増えており、高安全で大容量かつ寿命の長い蓄電池が求められている一方で、蓄電池の大容量化に伴なって構成する電池が大型化するため、その部材である正極および負極の品質・特性を高いレベルで確保することがより重要な課題となる。
これらのニーズと課題に対応するために、同社は既存の材料や極板製法を徹底的に見直し、大型でも高品質かつ十分な特性を有する正極および負極を開発した。
本製品は、2020年9月より高出力大型円筒形ニッケル水素電池用極板として、共同開発先に対しサンプル提供を行なってきたが、2022年8月から量産出荷を開始した。
本製品および同社製ニッケル水素電池は、高崎工場で生産している。また、環境面については、RoHS指令・電池指令(2006/66/EC)などの環境法令に準拠している。
同社は、今後もSmart Energy Partnerとして、先進技術を結集し、電気エネルギーを安心して効率的に活用できる提案をし続けていく、としている。
【FDK株式会社】