一般財団法人環境イノベーション情報機構
ユーグレナ、気候変動問題を解決する藻類育種技術の実証実験を開始、世界初となる有用藻類育種技術の確立をめざす
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.10.12 【情報源】企業/2022.09.30 発表
株式会社ユーグレナは、日本電信電話株式会社(NTT)とともに中性子線を活用し、温室効果ガス削減やエネルギー資源創出などの気候変動に係る課題解決を目的とする藻類育種技術の実証実験を開始した。同実証実験にて検証する技術は、藻類が有するCO2(二酸化炭素)吸収・固定能力やバイオ燃料の原料となる油脂生産能力などの有用な形質を中性子線照射による遺伝子変異導入によって高める技術となる。中性子線は、他の放射線に比べて極めて透過性が高く、藻類のように溶液中での培養が必要な生物にも不規則且つ効果的にエネルギーを加えることが可能。熱中性子と高エネルギー中性子を適切に選択して照射することにより様々な遺伝子変異導入ができるようになると、活用目的に合わせ有用性を高めた藻類を育種・生産することが可能になる。これにより、温室効果ガス削減やエネルギー資源生産だけでなく、食料資源や農林水産飼料の創出など、気候変動に係る様々な課題を解決する技術となることが期待されている。
【株式会社ユーグレナ】