一般財団法人環境イノベーション情報機構
重油直接脱硫装置の行き止まり配管、保安検査の対象へ
【大気環境 その他(大気環境)】 【掲載日】2003.03.10 【情報源】原子力安全・保安院/2003.03.07 発表
原子力安全・保安院は平成15年3月7日、出光興産(株)北海道製油所重油直接脱硫装置(精製した重油に水素を混ぜ、硫黄分を取り除く装置)火災事故に関連して、(1)事故があった装置と同タイプの重油直接脱硫装置を設置している全ての事業者から、「行き止まり配管の腐食に異常はない」との報告を受けていること、また、北海道製油所に対し実施した立入検査で、同製油所が重油火災事故の再発防止策を適切に実施し、高圧ガス保安法の「認定完成・保安検査実施者」の基準に適合していることを確認した−−と発表した。出光興産北海道製油所では、14年4月15日に重油直接脱硫装置高圧セクション付近で火災が発生。事故原因は脱硫装置バイパス配管の腐食による水素ガスの漏えいであった。
なお原子力安全・保安院では再発防止のため、今後事故発生箇所と同じ構造になっている行き止まり配管を保安検査の肉厚測定の対象にすることを決定。都道府県高圧ガス担当部長、重油直接脱硫装置を所有する認定保安検査実施者、石油連盟に通知する方針だ。【原子力安全・保安院】