一般財団法人環境イノベーション情報機構
エネルギー起源の二酸化炭素排出量、90年度に比べ8.9%増加
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2001.04.12 【情報源】資源エネルギー庁/2001.03.30 発表
資源エネルギー庁では、平成13年3月30日、1999年度におけるエネルギー需給実績の確報及びエネルギー源別発熱量表の改訂をとりまとめた。今回発表された需給実績の確報によれば、1999年度の最終エネルギー消費は、15,565PJ(ペタジュール=10の15乗ジュール)と1998年度に比べ2.4%の増加となった。景気の回復とともに、全部門でエネルギー消費が増加し、過去最高を記録した。
部門別では、(1)産業部門が景気回復などにより3.4%増加、(2)民生部門も景気回復や夏が暑く、冬が寒い気候だったことなどにより、1.5%増加した。なお、民生部門のうち、家庭での消費分は2.2%増加、業務での消費分は0.8%増加した。更に(3)運輸部門では、自動車の保有台数の増加、輸送量の増加等により、1.5%の増加がみられた。運輸部門のうち、旅客での消費は自家用乗用車の保有台数の増加、特に航空輸送量の増加などにより、1.8%の増加があり、貨物での消費は景気回復に伴う輸送量の増加などにより、0.9%の増加であった。
一方、一次エネルギー供給量は1998年度に比べ0.7%増加した22,967PJとなり、エネルギー源別では、原子力発電の設備利用率低下、渇水による水力発電供給量が減少が見られた反面、石炭、LNGが増加した。
これらを総合した結果、1999年度エネルギー需給実績の確報より試算したエネルギー起源の二酸化炭素排出量は、11億4630万トン(炭素換算 3億1,260万トン)で、1998年度に比べ3.3の%増加、京都議定書の基準年である1990年度に比べ8.9%増加している。 【資源エネルギー庁】