一般財団法人環境イノベーション情報機構
住友化学、旭川高専とターコイズ水素製造の工業化を加速
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.08.24 【情報源】企業/2022.06.30 発表
住友化学株式会社と国立高等専門学校機構旭川工業高等専門学校は、環境負荷の低いターコイズ水素製造の工業化に向け、触媒探索と製造プロセスの確立および副産物である固体炭素の用途開発について、共同研究を加速することにした。旭川高専と住友化学は、2019年から熱伝達効率に優れたマイクロ波と触媒を用いたターコイズ水素の製造について共同研究を行っている。
これまでに研究室レベルでの実験により、流動層反応器を用いたマイクロ波加熱による水素製造に成功している。これにより固体炭素の連続的抜き出しが原理的に可能となるため、工業化を加速する重要な成果と考えている。
今後、旭川高専は、反応の収率向上を目指し触媒探索を行うとともに、固体炭素の用途開発に向けた物性評価などを行う。
住友化学は、旭川高専と共同で開発する触媒の製造や流動層を用いた反応プロセスの確立を進める。
また、2022年2月21日に公表したマイクロ波化学株式会社との共同開発に旭川高専との共同研究の成果を活用し、より高効率な水素製造プロセスの工業化を加速する。
【住友化学株式会社】