一般財団法人環境イノベーション情報機構
TANAKA HD、田中貴金属工業、貴金属資源において、100%リサイクル材のみを利用した「REシリーズ」を発表
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2022.07.20 【情報源】企業/2022.05.25 発表
田中貴金属グループの製造事業を展開する田中貴金属工業株式会社は、金(Au)や白金(Pt)などの貴金属資源において、100%リサイクル材のみを利用した再生貴金属「REシリーズ」を発表した。REシリーズは、鉱山由来の地金などを使用せず、貴金属リサイクル材のみを精製利用した再生貴金属材。田中貴金属工業では、創業以来、貴金属リサイクル事業を行ってきたが、このほど、RE シリーズ製造ラインを拡充することにより、100%リサイクル貴金属材のみを用いた製品提供を進める事とした。今後、REシリーズを使用した製品の製造と供給を開始する。第1弾製品として、REシリーズの金を用いためっき用金化合物(PGC-RE)を2022年4月から供給開始している。
田中貴金属工業では、RE シリーズの展開により、今後も引き続き世界的に求められる循環型社会の形成や二酸化炭素(CO2)の排出削減へ寄与できると考えている。RE シリーズの展開による社会課題解決への貢献のためには、リサイクル量の底上げが必要。そのため、顧客から受け入れられるリサイクル材を増やし、より多くの貴金属をリサイクルのループに組み込めるよう、顧客への呼びかけを実施すると共に、引き続き、貴金属リサイクル事業における研究開発を進めていく、としている。
貴金属である金や白金などの鉱山資源の採掘には大きなエネルギーが必要となる。また、貴金属は希少であり、埋蔵量に限りのある天然資源であるため、RE シリーズの展開は、新たな採掘の必要量を抑え効率的な利用ができ、更に二酸化炭素(CO2)削減による環境負荷低減につながるとともに、持続可能な社会の実現へ貢献が期待できる。
田中貴金属工業では、主要事業である貴金属リサイクル事業において、世界的潮流に寄与すべく、100%リサイクル貴金属材であるREシリーズの製造ラインを拡充していく。
【TANAKA ホールディングス株式会社】