一般財団法人環境イノベーション情報機構
横河電機、廃棄物・バイオマス発電所向け効率改善技術をもつデンマークのDublix社を買収
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.07.19 【情報源】企業/2022.05.25 発表
横河電機株式会社は、廃棄物・バイオマス発電の効率改善ソリューションを提供する Dublix Technology ApS(デュブリックス)の全株式を取得したことを発表。同社の制御・監視および設備保全のシステムに、デュブリックスの燃焼効率改善技術およびボイラー健全化のための製品が加わることで、廃棄物・バイオマス発電プラントの効率改善および利益率向上のためのソリューションを提供することが可能になる。廃棄物・バイオマス発電は、ごみやバイオマス燃料(廃材、木質ペレット、パームヤシ種殻、バガス、米もみ殻など)の焼却に伴うエネルギーを有効活用する。これらの燃料の大半は非化石由来の成分であるため、化石燃料の燃焼過程で生じる二酸化炭素(CO2)の排出を抑制する。また、他の再生可能エネルギーに比べて供給の確実性が高く、近隣地域に電力を供給する分散型電源として需要が高まっている。
廃棄物・バイオマス発電では、ごみやバイオマス燃料の燃焼で生じた熱を利用してボイラーで蒸気を作り、蒸気タービンで発電機を回すことで発電する。ごみやバイオマス燃料は、成分や水分量が一定ではないことから燃焼が安定せず、蒸気の発生量の変動幅が大きいため、安定した電力供給のためには、蒸気量を一定に保つ高効率の燃焼制御が有効となる。
【横河電機株式会社】