NECファシリティーズ、カーボンニュートラルの実現に貢献するレジリエンス強化型ZEBプロジェクトを完了

【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.07.06 【情報源】企業／2022.05.16 発表

　NECファシリティーズ株式会社は、社会福祉法人 杏風会より、特別養護老人ホーム白寿園の建て替え工事プロジェクトを受注し、2022年4月末に引き渡しを完了した。
　建て替え後の白寿園は、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した、いわゆるZEB（Net Zero Energy Building）シリーズ4分類のうちZEB Readyに該当する建築。

　今回はBEMS（Building and Energy Management System）、太陽熱温水システム、潜熱回収ボイラー、高効率空調機、全熱交換器、調光・人感センサー及びタイマー制御LED照明、Low-E複層ガラス、壁･天井･基礎下ウレタン断熱に加え、災害からのレジリエンス強化という点で、災害非常用自家発電機、太陽光発電、蓄電池の導入も提案した。また省エネ性と利用者への快適な空間提供のため、以前から設置されていた地中熱利用換気空調システムを再利用しており、同社はこうしたベンダーフリー対応も可能。
　これらの各種省エネ・創エネ設備の企画提案の結果、設計上の建物の消費エネルギーを67％削減し、新しい白寿園はZEB Readyを実現した。

　NECファシリティーズは微細な振動・粉塵も許されない半導体工場での工事ノウハウを活かし、白寿園が事業を継続する中で工事を進め、利用者への音・振動・粉塵の影響に配慮しながら円滑に工事を完了した。
【NECファシリティーズ株式会社】