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環境ニュース[国内]

六ケ所村使用済燃料受入れ・貯蔵施設燃料送出しピットの出水 プール水の漏えいが原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.02.26 【情報源】原子力安全・保安院/2003.02.25 発表

 日本原燃(株)は平成15年2月25日、さる2月7日深夜に、六ヶ所村の同社使用済燃料受入れ・貯蔵施設で発見された、燃料送出しピットの出水の原因を、ピット東側壁面溶接部付近からのプール水の漏えいによるものと発表した。
 発見時点で出水は1時間に0.2〜0.3リットル程度(1秒間に1〜2滴)だったが、2月16日に1時間に約1.6リットル程度に増加。その後はほぼ同程度の量での出水が続いている。
 出水部付近の溶接線を調査した結果、グラインダ痕(溶接の痕跡を残さないよう不自然に研磨した跡)16か所が発見され、この16か所を詳細調査した結果、ピット東側壁面溶接部付近の1か所で1〜2ミリ程度の欠陥を確認。この箇所に対して止水処置を行った結果、出水量が減少し、2月22日0時30分頃に出水が停止したという。
 日本原燃はこの箇所について、レプリカの採取による欠陥表面状態の観察、超音波探傷検査による漏えい部の内部状況調査、関係者からの聞取り調査を行い、今後の対策を決定する方針。
 なお報告を受けた原子力安全・保安院も、日本原燃に原因究明を適切に行うよう指導。同社が行う点検作業に保安院の職員が立会い、点検作業が確実に実施されることを確認するとしている。
 六ケ所村使用済燃料受入れ・貯蔵施設では平成13年7月以降、PWR燃料用貯蔵プールでも5か月以上にわたって1秒間に2滴程度の漏水が確認されており、調査の結果、プール底部の溶接部分で不適切な溶接が漏水の原因であることが判明している。このため施設内で不適切な溶接が行われた可能性がある箇所の確認作業がちょうど続けられているところだった。【原子力安全・保安院】

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