一般財団法人環境イノベーション情報機構
商船三井、海洋ごみ回収船による海洋ごみ収集システム構築に係る案件化調査がJICA支援事業に採択
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2022.06.21 【情報源】企業/2022.04.13 発表
株式会社商船三井が提案した「海洋環境保全のための海洋ごみ回収船による(海洋プラスチックごみ等の)海洋ごみ収集システムの構築に係る案件化調査」が、独立行政法人国際協力機構(JICA)の中小企業・SDGsビジネス支援事業に採択された。海洋ごみ問題が深刻化しているベトナムにおける2023年頃の実導入に向け、契約開始後約1年間かけて、ベトナム政府関係省庁との連携も視野に、ビジネスモデル検証、回収船用の現地造船所精査を含めた調査を実施する。プラスチックごみは自然界では分解されにくく、半永久的に海中に残留するため、海洋汚染や水質汚染、海洋生物への影響、景観破壊による観光業への影響などが懸念されている。
同社では一般商船にマイクロプラスチック回収装置を搭載することでマイクロプラスチックを回収し、さらにそれをエネルギー転換・活用することの検討も進めていく。
海洋ごみ回収に関する同社知見や、同社グループのネットワークを活かし、今後は主に東南アジア域における他エリアにも同事業を拡大し、世界の海洋環境保全に向け取組んでいく、としている。
【株式会社商船三井】