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環境ニュース[国内]

WTO次官級非公式会合、ジュネーブで開催

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2001.04.12 【情報源】外務省/2001.03.27 発表

 平成13年3月27日、スイス・ジュネーブ郊外で、日本とEUの共催により、世界貿易機関(WTO)新ラウンドに関する次官級非公式会合が行われた。この会合は、平成13年1月下旬に日本主催で開催されたフランクフルト会合のフォローアップとして、日本が企画していたものと、EU委員会が別途計画していた会合を統合して、日本の野上外務審議官とカール・EU委貿易総局長を共同議長とし、WTOメンバーの主要20カ国・地域からの参加により行われた。
 午前のセッションでは、途上国のWTO協定上の義務の軽減などのWTO協定の「実施」に関わる問題を中心に、それとの関係で市場アクセスとアンチ・ダンピングについてなどのWTOルールを取り上げ、新ラウンド立ち上げの一つの障害となっているWTO協定の「実施」に関わる問題について、第4回閣僚会議に向けてどのように取り組んでいくか、率直な意見交換が行われた。
 午後のセッションでは、投資、競争、貿易円滑化などの新しい分野と、「貿易と環境」の問題が取り上げられ、これらを新ラウンドの中でどう扱うべきかについて意見が交わされた。各国は基本的にはこれら問題に関するこれまでの立場を改めて表明するにとどまったが、環境を除いては、それぞれの分野ごとにフレンズグループ(日本・EUなどからなるグループ)会合が組織され、主要な問題点について関係国間で相当議論が行われてきていることも反映し、実務的な意見交換となった。その中で、日本が中心となって進めている投資に関するフレンズグループの活動について、いくつかの参加国から積極的な評価があった。
 環境については、現行のWTOの規律を見直すべきかどうかという基本的な問題点についてかなりの意見の隔たりがあったが、EUは貿易と環境問題を取り上げない新ラウンドはあり得ないとの強い立場を維持していた。【外務省】

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