一般財団法人環境イノベーション情報機構
2003年1月の那覇平均オゾン全量、1月分としては観測史上3番目に
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2003.02.21 【情報源】気象庁/2003.02.20 発表
気象庁は、札幌、つくば、鹿児島、那覇の国内4地点及び南極の昭和基地で、上空のオゾン量の観測や地上に到達する有害紫外線の強度の観測を行っており、その結果を毎月1回発表している。2003年1月の国内4地点の上空における月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)は、札幌で並、つくば、鹿児島、那覇で多かった。また那覇では1月の平均値としては、観測開始以来の3番目に大きな値である253ミリアトムセンチメートルを記録した。
なお、米国・航空宇宙局(NASA)のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では、カナダのハドソン湾付近と南極大陸の太平洋沿岸付近の地域で参照値より10%以上オゾン総量の減少がみられた。【気象庁】