一般財団法人環境イノベーション情報機構
大成建設、CO2を炭酸カルシウムとして固定化する技術のカーボンリサイクル・コンクリートへの活用に関する共同開発契約を締結
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.05.27 【情報源】企業/2022.04.01 発表
大成建設株式会社と株式会社アイシンは、このほどアイシンが保有するアミノ酸を活用して排気ガス等に含まれるCO2を炭酸カルシウムとして固定化する技術を、大成建設が開発したカーボンリサイクル・コンクリート「T-eConcrete(R)/Cabon-Recycle」に活用するため、共同開発契約を締結した。大成建設とアイシンは、2050年カーボンニュートラルの実現を見据え、大成建設のセメントを使用しない環境配慮コンクリート「T-eConcrete(R)」のうち、CO2収支がマイナスとなるカーボンネガティブを可能とするカーボンリサイクル・コンクリート「T-eConcrete(R)/Cabon-Recycle」に対して、アイシンのアミノ酸を活用したCO2固定化に関する技術を活用した炭酸カルシウムの製造方法の適用について共同開発を進め、2030年頃までに実用化を目指す。
共同開発では、アイシンはカーボンリサイクル・コンクリートに適した炭酸カルシウムの製造・評価を、大成建設は本技術で生成された炭酸カルシウムのカーボンリサイクル・コンクリートへの活用・評価をそれぞれ担当する。
環境配慮コンクリート「T-eConcrete(R)」は、セメントの使用量を抑制し、通常コンクリートと同等の強度、施工性を保持しながら、CO2排出量の削減が可能。
セメントの代わりに加える産業副産物などの配合状況により、建築基準法対応型、フライアッシュ活用型、セメント・ゼロ型およびCarbon-Recycleの4タイプがあり、目的用途により適切な仕様のコンクリートで対応できる。
【大成建設株式会社】