一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

日本原燃、使用済燃料受入れ・貯蔵施設と再処理施設本体で溶接部のトラブル可能性箇所を新たに確認

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.02.06 【情報源】原子力安全・保安院/2003.02.06 発表

 日本原燃(株)は青森県六ケ所村の同社使用済燃料受入れ・貯蔵施設で起こった加圧水型軽水炉(PWR)の燃料貯蔵プール水漏水トラブルへの対応についての中間報告書を平成15年2月5日付けで原子力安全・保安院に提出した。
 六ヶ所村の使用済燃料受入れ・貯蔵施設内のPWR燃料用貯蔵プールでは、平成13年7月以降、5か月以上にわたって1秒間に2滴程度の水が確認されていたため、日本原燃は平成14年1月から漏水の可能性があるとして調査を開始。同年10月21日までに、プール底部溶接線で1か所の貫通漏えい箇所とその周辺に3か所の貫通箇所を確認。その後の調査で、貫通箇所の溶接部は、本来、内張り金属板と埋込金物を直接溶接すべきなのに、寸法不足の内張り金属板を継ぎ足し部材で補い、その表層だけ溶接するような計画外の不適切な施工が行われていたことがわかっている。
 今回報告されたのは、使用済燃料受入れ・貯蔵施設内や再処理施設本体内のトラブル箇所と同じ内張り金属板をもつ設備に対する、計画外の溶接部の有無を確認する自主点検の進捗状況について。
 このうち使用済燃料受入れ・貯蔵施設内での点検では、全溶接線延長約14kmの約22%の詳細表面点検を終了した1月31日の時点で、不自然なグラインダ痕(溶接の痕跡を残さないよう研磨した跡。この跡がある箇所で不適切な施工が行われた可能性がある)を297か所確認。再処理施設本体の貯槽25基への調査結果でも不適切な溶接が行われた可能性がある箇所16か所を確認した。
 なお日本原燃では、使用済燃料受入れ・貯蔵施設内についてはグラインダ痕の詳細点検と未点検箇所の点検、再処理施設本体については問題のある16か所を含めた、点検・評価検討を進めていく方針。
 なお原子力安全・保安院は、これらの点検が確実に実施されることを確認するため、検査官を派遣し、点検作業に立会わせる予定。【原子力安全・保安院】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース

関連情報

関連リンク