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環境ニュース[国内]

原子力発電施設のトラブル6件を国際評価尺度に基づき評価 

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.01.31 【情報源】原子力安全・保安院/2003.01.30 発表

 平成15年1月28日、総合資源エネルギー調査会のINES(原子力施設のトラブルに対する国際評価尺度)評価小委員会が開催され、前回までの評価小委員会で評価されたトラブル以外のもので、平成14年12月12日までに経済産業省所管の原子力施設で発生したトラブルについて評価が実施された。
 評価対象になったトラブルは、(1)平成14年8月22日に福島第1原発3号機で発生した格納容器内外での制御棒駆動水圧系配管のひび割れ、(2)同8月28日に新型転換炉ふげん発電所で発生した電源系の短絡継電器作動による循環水ポンプの自動停止、(3)同9月2日に福島第2原発2号機で発生した燃料集合体からの放射能漏れ、主排気筒放射線モニタの指示上昇、(4)同10月11日に福島第1原発4号機で発生した制御棒駆動水圧系配管のひび割れ、(5)同11月15日に美浜発電所3号機で発生した1次冷却材ポンプ封水注入ラインベント弁(配管内の水張り時に空気を抜くための弁)溶接部からの漏えい、(6)同12月12日に敦賀原発2号機で発生した高圧タービン軸受部付近の保温材への潤滑油しみ込みによる発火−−の6件。
 これらのトラブルについては、国際原子力事象評価尺度に基づき評価が行われたが、結果は福島第1原発3号機の格納容器内外での制御棒駆動水圧系配管のひび割れが「レベル0+(安全に影響を与えうる事象)」とされ、福島第2原発2号機、福島第1原発4号機、美浜発電所3号機のトラブルは「レベル0−(安全に影響を与えない事象)」とされた。また、これ以外のふげん発電と敦賀原発2号機のトラブルは、原子炉施設の安全に関係しないため評価対象外とされた。【原子力安全・保安院】

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