一般財団法人環境イノベーション情報機構
『平成12年度版原子力安全白書』公表される
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2001.04.12 【情報源】原子力安全・保安院/2001.03.00 発表
原子力安全委員会では、『平成12年度版原子力安全白書』をまとめた。今回の白書は第1編「原点からの原子力安全確保への取組み」第2編「平成12年の動き」第3編「原子力安全確保のための諸活動」および資料編から構成されている。このうち、第1編の「原点からの原子力安全確保への取組み」では、「原子力は『絶対に』安全とは誰にもいえない」という認識から出発し、原子力利用は多大な恩恵をもたらすとともに、潜在的な危険性があり、従って「安全確保のためのたゆまぬ努力が不可欠」という原点に常に謙虚に立ち返る必要があるとしている。また、平成11年に起こった茨城県・東海村のJCOウラン加工工場での臨界事故や旧ソ連チェルノブイリでの原発事故、米国スリーマイル島の原子力発電所事故などの過去の事故事例を分析し、その背景にあると指摘された「原子力安全神話」については誤った認識とし、原子力の安全確保はリスクを直視し、合理的に到達可能な限りリスクを低減する日常の努力を続けていくことで達成されるため、たゆまぬ努力を積み重ねていく必要がある、とまとめている。
更に、今後の課題としては、安全確保の最前線というべき設計、製造、建設、運転の各段階における現場において、事業者、作業者が安全確保に責任をもって行動できる環境の整備がきわめて重要であると指摘し、また、国民の信頼を得るには関係者の「正直」「公正」「能力」が重要であり、原子力安全委員会としても、この3点について自省しつつ、安全確保のための諸活動を進め、信頼を得るための最前の努力をしていく−−と結んでいる。【内閣府 原子力安全委員会】